工業組立で適切なシアノアクリレート接着剤の粘度とは、接着部まで到達し、想定したすき間を満たし、指定した塗布方法で安定して硬化する粘度です。TongLin Adhesiveでは、粘度だけでなく被着材、接合設計、硬化条件、包装形態を合わせて選定します。高粘度であれば必ず強い、または適切という意味ではありません。
まず接着部と工程を確認する
粘度は流れやすさ、毛細管浸透、対応できるすき間、塗布量の管理に影響します。製品を比較する前に、実際の組立条件を整理してください。
- 図面上の公差だけでなく、部品を組み付けた後の実測すき間を確認する。
- 細いノズル、スポイト、刷毛、自動ディスペンサーのどれを使うかを決める。
- 部品を動かせるまでの時間と、工程上必要な作業時間を分けて考える。
- 硬化中に部品を動かさず保持できるかを確認する。
低粘度は密着した接着部や界面への浸透を検討するときに向いています。中粘度は滴下位置を管理しやすく、ゲルや高粘度は局所に接着剤を留めやすい傾向があります。ただし、実際のすき間と硬化状態の確認は必要です。
製品データを候補選定の起点にする
次の数値はTongLinの製品情報に基づく参考値です。すべての材料や工程で同じ結果になることを保証するものではありません。粘度、すき間充填、硬化時間をまとめて比較します。
| 選定の方向 | TongLinの例 | 参考粘度 | 参考すき間 | 次に確認する項目 |
|---|---|---|---|---|
| 浸透性を重視する低粘度 | S505、S505 M | 1.8–5 mPa·s | 0.04 mm | 実材での浸透、塗布量、硬化 |
| 低粘度で少し制御しやすいタイプ | T502-B、S5502 | 1.8–5 mPa·s | 0.05 mm | 滴下量、固定時間、表面状態 |
| 中粘度 | S5495、S508 | 30–50 mPa·s | S5495/S508は0.07 mm | ビード位置、すき間のばらつき、保持時間 |
| ゲルまたは高粘度 | CA-S1500 | 1000–1500 mPa·s | 0.20 mm | ビード形状、内部硬化、ノズル適合 |
同じ粘度帯でも、製品によってすき間や硬化の数値は異なります。湿度、温度、表面エネルギー、治具の動き、塗布量によって現場の結果も変わります。
少数の候補で実機に近い確認を行う
粘度、塗布方法、固定条件を同時に変更しないことが重要です。量産部品に近いワークで2~3品を比較し、濡れ性、はみ出し、取り扱い可能時間、外観、最終接着性能、ノズルの状態を記録します。
すき間が小さく界面への浸透が必要なら、まず S505 を比較候補にします。滴下位置を管理したい場合は S5495、局所的な塗布では CA-S1500 も候補になります。いずれも実材で確認するための出発点です。
自社ブランド用の包装や標準品以外の粘度調整については、瞬間接着剤OEMサービスをご覧ください。被着材、すき間、塗布方法、目標硬化時間、供給形態をお問い合わせからお送りいただくと、製品担当者が試験計画を検討します。

